デイサービスとは、高齢者が日帰りで施設に通い、食事や入浴などのサービスを受ける介護施設です。デイサービスは、介護職員が高齢者を自宅まで車で送迎し、施設内で介護サービスを提供します。利用者の多くは要介護度が低い方なので、身体介護はそれほど大変ではありませんが、送迎が職員の悩みの一つになっているようです。
なぜなら、介護職員は、送迎リスト(配車表)を作って、利用者を送迎しますが、利用者の住む地域がバラバラだと必然的に車数が多くなり、送迎できる職員の数もそれだけ確保しなくてはなりません。車と人手が確保できれば問題ありませんが、どうしても足りない場合は、送迎ルートを慎重に考え、手際よく行わなければなりません。
また、その際には、あらかじめご利用者に到着時刻を連絡したり、ルートの確認をして、一方通行の道だったり、道幅が狭かったりしないかも知っておく必要があります。それから、車いすの利用者がいる場合は、車いすを乗り降りさせるためのスペースも考えて駐車をし、場合によってはスロープ(車いすを乗せる板のこと)を使用して安全を第一に考えた行動も求められます。
さらに、腰が悪くて長時間座っていられない方がいたり、家族が仕事で出かける前に迎えに来てほしいといった方などの要望にも答えなければならないので、送迎リスト制作は意外と負担になっているようです。このことはあまり取り上げられることがありませんが、デイサービスで働こうと考えている方は、ぜひ送迎に関する気苦労があることを理解しておきましょう。